まだ雪が残り、白い庭のまま

池を見ると大量の雪が…
金魚は大丈夫だろうかとつい心配になるが、
底の方でじっ…として冬眠中。。。春には元気な姿を見せてくれるでしょう

さて、先月の無料公開・冬の温もりのレポートの続きをしましょう。
茶の間、座敷、茶室…と来て、回り廊下を進むと。。。
<女中部屋>
手前には、火に関する物から暖房器具の生活用品がずらりと並ぶ。
電気コンロ・火のし・こて・台十能・ガンドウ
※
火熨斗(ひのし)&こて:現在のアイロンに代わる道具。
台十能(だいじゅうのう):火起しで火を熾した炭の火種が、下に落ちないように運ぶ時に使う。
ガンドウ:ろうそく軸が回転式で、常に直立して消えない仕組みのもの。現在の懐中電灯に代わる物。


写真左>
掻巻(かいまき):袖のついた着物の形をした布団。
袖に腕は通しません!が…庵主は寝る前に本を読む時、寒いから通して使ってたそうです
湯たんぽ(陶器製):戦時中は金属が貴重だった為、陶器製が使われた。
敷き布団が狭いと言われておりましたが、あくまでも雰囲気の再現なので
展示上コンパクトにしておりました。「掻巻」を説明するのが難しくて…

写真右>左から順に…
回転こたつ:火入れの部分が回転し、常に上を向いて火種が水平を保つので、睡眠中に布団の中で、
足で蹴って転がしても大丈夫と言う優れもの。
白金懐炉(はくきんかいろ):プラチナの触媒作用を利用して気化したベンジンをゆっくりと酸化発熱させる懐炉。
灰式懐炉:灰を熱源として使用する物。下にありますのが使用する筒状の灰。
行火(あんか):真ん中のあんかは、熱源として木炭、炭団、豆炭などを用いるモノ。
右端のあんか2つは電気式。(クマちゃんも電気行火です。)
次に…

足跡を辿って行くと…
<子供部屋>

キューピーの姿につられて入ると、本がずらり。

いつも本棚にあるので、今回はご覧頂こうかと少し取り出してみました。
子供部屋は2面が窓の為、明るく開放感があります。
写真にはありませんが、掻巻と
丹前(たんぜん)(褞袍(どてら))なども一緒に。
さて、1階は残すところこちらの
<応接室>のみ


暖炉前には、
ガスストーブ。
暖炉の奥にありますのは、(右写真)
火鉢です。元々は臼(うす)だったようです。
使用しない季節には、横に立てかけてあります蓋をします。

音楽を聴きながら。。。お客様とティータイム。そんなイメージでのディスプレイ。
椅子の横にあります白いモノは
手あぶり。
下に置いてありますのは、
レコードBOX
広げてありますのは、
ソノシート(薄くて柔らかいレコード盤)
こちらの部屋は、休憩もして頂ける様にしていました。
流れてなかった時もちょこちょこありましたが
レコードをかけていました。。。音も楽しんで頂けましたでしょうか


写真だけでは、分かり難いモノもあるかと思いますが、
昔はこんなモノがあったんだ。とか、そんな使い方だったんだ。とか…
少しでも、‘知る’きっかけになれば嬉しいなぁ、と思って細かめに書いています

長くなってしまうので。。。2階は、また続きます。
おまけ

レコードの音って何だか温かい感じがしますね


心地良い音に聴き入ってしまいます。
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